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今年もクサギカメムシのシーズンが到来!/ The stink bug season is here again! (Japanese)

 オーストラリアとニュージーランドは、9月からクサギカメムシのリスクシーズンに入ります。2022年は、中国と英国が「クサギカメムシのリスクが上昇中の国」と特定されています。このため、この2カ国から出荷された特定の貨物を輸送する船舶は、オーストラリアに到着した際、陸上での抜き取り検査の対象となる可能性があります。

こちらは、英文記事「The stink bug season is here again!」(2022年10月6日付)の和訳です。

クサギカメムシが問題となる理由

 

クサギカメムシ(略称BMSB/学名Halyomorpha halys)は、果物や野菜作物を食べ、深刻な被害をもたらす農業害虫です。この害虫は、原産地の東アジアから生息域を拡げ、北米や欧州にも個体群が定着しています。しかし、オーストラリア、ニュージーランド、チリにはまだ定着していません。アジアマイマイガと同様、クサギカメムシは、国際貿易に従事する外航船経由で拡がる「ヒッチハイカー害虫」とみなされています。クサギカメムシの成虫は、冬季に寒気から逃れようとして、車輛、機械、部品等の貨物に入り込む傾向があります。

 

クサギカメムシに関する要求事項は、主に貨物の輸入者を対象としています。この要求事項では、クサギカメムシの個体群の定着した国からの特定の種類の貨物を出荷前に適切に処置し、その証明を取得する責任は輸入者にあるとしています。しかし、クサギカメムシに汚染された船舶は特定の国への入港を拒否される場合があるため、船舶運航者と船員も、適用されるクサギカメムシの季節対策を常に熟知しておくことが重要です。船員は、船内にクサギカメムシや他の外来虫がいないか常に用心し、発見した場合は、入港地の関連検疫当局に報告しなければなりません。

 

船内で発見された昆虫がクサギカメムシかどうか分からない場合、こちらを参照してください。

 

ニュージーランドとオーストラリアは協力して害虫の侵入を防止

 

欧州と北米全域にクサギカメムシが急速に拡大したことを受け、ニュージーランドとオーストラリアは、この害虫の侵入を防ぐための季節対策を引き続き強化しています。両国は緊密に連携して、可能な限り両国の要求事項を一致したものにしようと取り組んでおり、この記事の執筆時点では、「クサギカメムシのリスクのある国」のリスト、認可された処置の選択肢、沖合処置事業者は同じものになっています。しかし、各国独自の規制と政策により、両国の要求事項と通関手続きにはなお違いがあります。したがって、船長と船員をはじめ、輸入・海運業界のすべての関係者は、両国の要求事項を熟知することが求められます。

 

202291から本年のリスクシーズンが始まっていますので、オーストラリア当局とニュージーランド当局のクサギカメムシ対策に関するウェブサイトで、両国の季節対策について詳細な最新情報を確認することを推奨します。

 

 

両国のクサギカメムシ対策の枠組みは基本的に昨シーズンと同様ですが、以下の点にご注意ください。

 

  • 季節対策は、2022年9月1日以降にリスクのある国において製造され、またはリスクのある国から出荷され、2023年4月30日以前にニュージーランドまたはオーストラリアに到着する特定の貨物(車輛、機械部品、タイヤ等)に適用されます。この季節対策は同期間中に、クサギカメムシリスクのある国で停泊、積み込み、積み替えを行う船舶にも適用される場合があります。
  • 船荷証券に記載されている積載日に基づき、貨物の船積み日を特定します。
  • 2022-2023年のクサギカメムシリスクシーズンを前に、新たに「クサギカメムシのリスクのある国」のリストに追加された国はなく、現在以下の38カ国となっています。

 

  • なお、オーストラリア当局は、中国英国を「クサギカメムシのリスクが上昇中の国」と特定しています。すなわち、この2カ国において製造、出荷、または積み替えられた貨物を輸

 

送する船舶はオーストラリアに到着した際、陸上での抜き取り検査の対象となる可能性があります。英国から出荷された貨物は2022-2023年のリスクシーズン全期間にわたり、抜き取り検査の対象となりますが、中国については、2022年9月1日から12月31日の間に出荷された貨物にのみ、この要件が適用されます。

  • オーストラリア当局は、リスクシーズン中にクサギカメムシのリスクのある国で停泊、積み込み、積み替えを行うRO-RO船を引き続き特別警戒対象としています。ニュージーランドはイタリアからの輸入品を引き続き特別警戒対象としています。
  • リスクのある国のすべてのクサギカメムシ処置事業者は、オーストラリアとニュージーランドの二国間で処置の選択肢、料金、遵守要件を統一する、共同の沖合クサギカメムシ処置事業者制度に登記されていなければなりません。この共同プログラムに関する情報は、両国のクサギカメムシ対策に関するウェブサイトで確認できます。
  • ニュージーランドとオーストラリアは相手国に代わってクサギカメムシの処置を実施することはありません。すなわち、オーストラリア行きの貨物をニュージーランドで処置することはできませんし、その逆も同様です。
  • 不適合貨物、すなわち沖合処置が必須の貨物が未処置の状態、あるいは未認可の処置事業者による処置済みの状態で到着した場合は、入港時に国外輸送を指示される可能性があります。
  • クサギカメムシのリスク状況の変化はシーズンを通して継続的に調査されており、両国は適宜(クサギカメムシの発見時等)それぞれの季節対策を調整する場合があります。

 

チリでも排除

 

同様のクサギカメムシ処理対策はチリに入港する船舶にも適用されます。チリの農業牧畜庁(Servicio Agricola y Ganadero (SAG))は、クサギカメムシを検疫病害虫に指定しており、主に米国から到着する特定の輸入品に対する検査と燻蒸を義務付けています。

 

中古の衣類、玩具、靴、車輛の貨物でクサギカメムシが見つかったことを受け、2018年に新たな決議(No. 971/2018No.5607/2019により修正)が施行され、米国からチリに到着するこれらの貨物には燻蒸が義務付けられています。チリのクサギカメムシリスク対策措置はこちら(英語)でご覧いただけますが、実施中のクサギカメムシ対策については船舶代理店に問い合わせることを推奨します。

 

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