
ALERT
台湾沖における中国による軍事演習 (2022年8月5日付更新) / Military exercises by China in waters off Taiwan (Japanese HTML)
こちらは、英文記事「Military exercised by China in waters off Taiwan」(2022年8月4日付)の和訳の
2022年8月5日付更新版です。
中国は、台湾沖の特定の地域で軍による実弾射撃が行われることを発表しました。その結果、通常のルートに沿った船舶の航行が影響を受ける可能性があります。
中国と台湾のコレスポンデントによると、中国人民解放軍が、2022年8月4日の0400UTCから同月7日の0400UTCまで、下記の海域とその空域での実弾訓練を含む重要な軍事演習と訓練活動を実施するとのことです。
中国のコレスポンデントは、中国による公式発表がないため、この新しい演習エリアを認識していないとのことですが、8月8日のUTC0200時まで軍事演習が予定されている追加のエリアがある可能性があるとのアドバイスを受けました。
Area 1
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Area 2
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Area 3
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Area 4
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Area 4a |
Area 5 |
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Area 6 |
海運への影響
一部の地域は、商船の航行に加えて、漁船の密度が高い混雑した航行ルートに位置しています。また、これらのエリアは、高雄(Kaohsiung)港の入口から約15nmのエリア6など、港の入口に近接しています。
この海域およびその周辺を航行する船舶は次の点が推奨されます。
- チャート上にこれらすべての海域をマークする。
- 航海計画は、これらの海域に入らないように修正する。台湾の海事港湾局(MOTC)は、「エリア1の西の海域と平潭(Pingtan)の間を航行する船舶は、航行の安全を確保するために、エリアと周辺の海域を回避するよう努めるべきである」と助言しています。同局によって発行された船員への通知は、ここからアクセスできます。
- 衝突を回避するには、適切なブリッジでの監視方法が重要です。
- AISが正しく機能していることを確認する。
- VHF Ch.16を注意深く監視し、その地域の海軍等による無線通信に応答する。
- 台湾の港に向かう場合は、指定された現地代理店に連絡して最新情報を入手する。
- エリアの座標や期間は事前の通知なしに変更される可能性があるため、Navtexやその他のナビゲーション警告のソースを注意深く監視する。
港の機能
台湾の全ての港は通常通り稼働しており、船舶の出入港も妨げられないとのことです。
メンバーの皆さまに於かれましてはこのAlertを、同海域を航行する本船に共有ください。
このAlertはGardのコレスポンデントであるHuatai Insurance Agency (中国) 及びTaiwan Maritime Services Limited (台湾)からの情報に基づいて作成したものです。