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持病がある場合は、乗船勤務に就く際に処方薬を携行し、服用時間を守りましょう (Japanese HTML)

すべての船員は、就業前健康検査を受けて、予定の職務に耐えられる健康状態であることを医師に確認してもらう必要があります。定期的な投薬治療が必要という条件付きで職務に適していると認定される場合もあります。これまでに、就労可能と認定された船員が、薬不足あるいは服用時間の管理の不徹底により発病させてしまうケースが数多く報告されています。

こちらは、英文記事「Signing on with a pre joining medical condition? Carry and take prescribed medication on time」(2020年6月9日付)の和訳です。

また、後日の健康検査で、就労前健康検査時に健康状態が不正に申告されていたり病気であることを隠していたことが発覚するケースもあります。こうした行いは、船の設備では対応しきれない重度の合併症につながったり、船員の命を危険にさらすことになるおそれがあります。

 

船員の皆さんは、下記の点を必ず順守するようにしてください。

 

  • 就労前健康検査の際は、投薬治療や健康状態について誠実かつ正直に申告すること。
  • 処方薬については医師の処方箋を携行すること。
  • 乗船勤務に就く際に、処方薬と処方箋を船長に申告すること。
  • 医師から指示されている場合は、船長または適任のオフィサーの監督の下で定期的にバイタルサイン(血圧、体温、脈拍など)を記録すること。
  • 最低限、職務期間分の処方薬を携行すること。不足が生じても調達できるとは限らないことに留意すること。

 

船長は、下記の対応を取るようにしてください。

 

  • 船員が乗船勤務に就く際に、処方されている薬がないか確認すること。
  • 処方薬について不明な点(投与量や頻度など)がある場合は、陸上の医師に確認すること。
  • 現地の法令に違反することのないように、寄港時に処方薬に関して正確に申告すること。

 

船員がPEME(雇用前健康診断)において疾患を申告していないことが、病気発症後の検査で判明したケースは相当数に上ります。こうした不正な申告が行われる最大の動機は、雇用を喪失することへの不安感です。しかし、乗船勤務時も健康状態は管理できます。自らの命や生活を危険にさらす必要はないのです。

 

その他の資料

 

損失防止ポスターManage your pre-joining medical conditions(持病を管理しましょう)

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