国際P&Iグループ、COVID-19オンライン追跡ツールの提供を開始 / International Group launches online COVID-19 tracker (Japanese)

こちらは、英文記事「International Group launches online COVID-19 tracker」(2020年4月8日付)の和訳です。

 

国際P&Iグループが新たに立ち上げた双方向型のツールは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行が国際海運業にもたらす商業リスクと人体への脅威を特定するのに役立てることができます。

国際グループが新たに立ち上げたCOVID-19オンライン追跡ツールは、海運セクターの船主、用船主、運航者やその他関係者が世界中の国や港湾のアドバイスを把握しやすくするために公開されたオンライン上のデジタルツール(ダッシュボード)です。一般にも公開されています。また、ウイルスの症例数やリスクのある国についての最新情報を提供し、新型コロナウイルスの流行対策として施行されている措置を明らかにすることで、世界中の海運業における商業リスクや人体への脅威を特定するのに役立つツールです。 

 

このツールは、国際グループに加盟している13のクラブ全てと、国際海事機関(IMO)、世界保健機関(WHO)、さらにWilhelmsen やGardのコレスポンデントであるGulf Agency Company Ltdといった優良な情報源から入手したデータに基づいています。このCOVID-19追跡ツールは、国際グループのウェブサイト(https://www.igpandi.org/covid-19)で公開されています。

 

 

COVID-19追跡ツールは、デスクトップ版モバイル版が提供されています。

 

一般的なアドバイス 

本稿執筆時点で、WHO は依然として新型コロナウイルスの感染国への渡航制限や貿易制限の適用を勧告していません。しかし、渡航の地域制限が実施されているうえ、感染リスクを最小限に抑えるたに講じられている措置よって、出港許可や揚げ積み業務に遅れが出たり、サーベイヤー、サービスエンジニア、物資の手配が困難になったりするほか、上陸許可や船員の交替に制限が課されるなど、船舶や船員に深刻な影響がもたらされる可能性があります。極端な場合は、検疫の強制や入港拒否が行われる可能性があります。 

 

状況の進展次第で感染拡大の防止・軽減に向けた勧告や対策が変更される可能性が考えられるため、メンバー各位には引き続き警戒いただくことを推奨します。海運業界への地域ごとの具体的アドバイスに関しては、状況が急速に変化する可能性があり、新型コロナウイルスの感染地域や施行されている港湾規制、渡航制限を常時完全に把握することが難しくなっています。したがって、港湾に到着する前に十分な余裕を見て、現地の港湾当局、船舶代理店から、実施中の規制、予防措置に関するアドバイスを求めることを運航者や船長には改めてお願いします。

  

その他の関連ウェブサイトやガイドラインへのリンクやGardの資料は、COVID-19 topic page(新型コロナウイルス感染症のトピックページ) にまとめられていますので、運航者、船長、船員は、新型コロナウイルス流行への引き続きの警戒、備え、対策にお役立てください。

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