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セネガル(特にダカール港)に寄港する船舶が税関で科料される事例が相次いでおり、罰金額も最近、大幅に増加しています。

こちらは、英文記事「Senegal steps up immigration and customs controls」(2021年1月18日付)の和訳です。

Gardでは、セネガルへ航行する際は正確な税関申告書が重要であることを強調してきました。2017年1月には、主機のサンプタンクや、油圧装置(ウィンドラス、ウインチ、船尾管等)の油圧タンク内の潤滑油など、「使用中」とみなされる潤滑油であっても、船用品目録に含めて申告すべき旨をお伝えしました。また、2017年12月には、船内にある消火剤(二酸化炭素や泡消火薬剤など)の数量申告に不備があった場合は、セネガルの税関法違反とみなされて罰金を科される可能性があることについてもお知らせしました。

Gardの現地コレスポンデントのBUDDは、2021年1月11日の通知文において、罰金を科される理由がますます多様化し、罰金額自体も大幅に増加していることから、ダカール港の状況は徐々に難しいものになっていることを強調しています。BUDDによると、数十万ドルの罰金を求められることも珍しくなくなってきており、最初の罰金要求が100万米ドルにもなった事例もあるとのことです。

このように、ダカール港に寄港する船舶の船長は、そうした状況を十分に把握しておくことがこれまで以上に重要になっています。船長は、船員の出入国書類が正確かつ最新の内容であることを確認するとともに、公式の税関書類に記入する際は細心の注意を払って記入する必要があります。船用品、身の回り品、輸送中または積み替え用の貨物のほか、荷揚げ予定の貨物の超過や、船員手帳等について書類に何らかの誤り、漏れ、差異が発見された場合は多額の罰金が科せられる可能性があります。

 

推奨事項

ダカール港寄港時に税関その他からの科料を防ぐためのBUDDによる推奨事項の概要と、セネガルの税関に関するいくつかの情報が2021年1月11日付ニュースレターでご覧いただけます。船舶運航者は、セネガルに寄港する可能性のあるすべての船舶にこのニュースレターのコピーを配布するよう推奨されます。

BUDDは、セネガル(特にダカール港)に向けて航行する船舶の船長に次のように助言しています。

  • 入港前に余裕をもって現地代理店とコンタクトをとり、セネガルの現行の税関・出入国管理規則と必要書類を確認すること。
  • 入港前にすべての必要書類の準備を終え、書類に不備がないことを確認すること。
  • 食糧、塗料、化学薬品、乗組員の身の回り品、バンカー油、潤滑油、消火剤など、船内にあるすべての消耗品が正式な申告書に正確に記載されていることを確認すること。すべての数字が正確であることが極めて重要です。
  • 必要書類や申告書は1つのファイルにまとめ、当局に提出する前にその内容を現地代理店に点検してもらうこと。なお、全書類の記入が完全に終わり、入念な確認が済むまでは、当局職員が乗船しないように、ギャングウェイを下すのを遅らせる必要があるかもしれません。
  • 船内で当局職員と会う際にも現地代理店に立ち会ってもらうようにすること。

疑念が生じた場合、例えば、なじみのない書類に署名を求められた場合は、代理人やP&Iコレスポンデントにご相談ください。

本記事は、BUDDからの情報に基づいて作成したものです。