業界団体は、ペルシャ湾、オマーン湾、アデン湾、紅海を航行する船舶運航者と船員に警戒を続け、軍からの警告に常に耳を傾けるよう注意を促しています。
22 JAN 2021
こちらは、英文記事「Maritime security recommendations for operations in the Persian Gulf」
(2021年1月7日付)の和訳です。
2021年1月5日、Round Table of Industry Associations(業界団体の円卓会議)とOCIMF(石油会社国際海事評議会)は、ペルシャ湾(アラビア湾)、オマーン湾、アデン湾、紅海を航行する船舶向けの推奨リスク低減対策を共同で発表しました。今回の発表は、2020年12月31日に発生した事件を受けて行われたものです(同事件は、リベリア船籍のタンカーがイラク沖で船舶間貨物油積替作業中に船体に不審物を取り付けられたもので、後に吸着型機雷であったことが報告されています)。いつどこで何者によって船体に機雷が仕掛けられたかは明らかになっていません。なお、機雷はイラク当局者により無事撤去されたことが報告されています。
この事件後に業界団体から出された「Industry Guidance」の概要は以下のとおりです。
リスク低減対策
船舶運航者は、「ベストマネージメントプラクティス第5版(BMP5)」の再確認を行い、以下のガイダンスを上記地域を航行する本船に伝達することを検討するよう推奨されています。
停泊中に不審な活動を発見した場合は、以下の追加措置を検討する必要があります。
その他の情報は、Maritime Global Security のウェブサイト(https://www.maritimeglobalsecurity.org/)の「Red Sea, Gulf of Aden, Somali Basin, Arabian Sea(紅海、アデン湾、ソマリア沖、アラビア海)」セクションからダウンロードできます。また、2020年12月21日付のGardアラート「米海事局、紅海・アデン湾の治安警告を更新」もご参照ください。