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液状化リスクには絶えず警戒を / Gard warns Members to remain vigilant about liquefaction risk (Japanese HTML)

最近、グループA(液状化するおそれのある貨物)に分類されている固体ばら積み貨物が、水分値が運送許容水分値(TML)を超えている状態で船積みされていることがあるとの報告が寄せられています。液状化リスクのある貨物を積む場合は絶えず警戒を怠らず、不安な点や疑問があればすぐにクラブに連絡するようにしてください。

こちらは、英文記事「Gard warns Members to remain vigilant about liquefaction risk」(2022年4月26日付)の和訳です。

があればすぐにクラブに連絡するようにしてください。

 

1件目は、ペルーで銅精鉱を船積みしていた船舶での出来事です。荷役の途中で船長は、ホールド内に自由水がたまり、貨物が飛び散っているのを確認しました。グラブから落ちた貨物がバルクヘッドまで飛び散っていたのです。自由水がたまっているのも、貨物が飛び散るのも、グループAの貨物の船積みにおいては危険な兆候です。その貨物を再度検査したところ、船積み時点で水分値がTMLを超過しており、検査数値が貨物申告書と一致していないことが分かりました。調査は今も続いていますが、ペルーのカヤオは12~4月が雨期で、特に2~3月は最も雨量が多くなる点に留意が必要です。

2件目は、Gardの加入船が関係した出来事です。本船はブラジルのポンタ・デ・マデイラ港からプライアモール港向けに微粉鉄鉱石を積載。積み荷役は2日間かけて行われ、途中何度か雨で中断しながら指定数量を積み込みました。雨が激しく降っている間はハッチカバーを閉めていましたが、小雨であれば荷役は続行していました。船長によると、本船は航海を始めて3日が過ぎたところで左舷に傾き始めたものの、貨物から出るビルジを揚地到着まで排出し続けたとのことです。揚地に到着すると、7つあるホールドのうち4つで貨物が液状化していました。

 

ブラジルの雨期は通常12~4月です。今年は1~3月に国内各地で豪雨に見舞われ、洪水が発生して避難者や緊急事態宣言が出たとのことです。同国からは鉄鉱石が頻繁に船積みされているため、同国でグループAの貨物を最近積んだ船舶や積む予定になっている船舶においては、警戒を強化するようにしてください。

                                    

推奨事項

 

  • 船長は、グループAの貨物を積む前に、IMSBCコードの個別の貨物スケジュールをきちんと把握しておいてください。
  • 貨物申告書、TML証書、水分値申告書は、船積み前に入手しておかなければなりません。数値がおかしいなど疑問があれば、クラブにご連絡ください。
  • 貨物は、船積み前に、船長もしくは本船の代理人による検査を受けられる状態になっていなければなりません。
  • 缶テストを行っても構いませんが、その結果で船積み可否を判定しないでください。判定には詳しい分析や判読が必要になります。このような実地試験は、水分値がTMLを超えているかもしれないということを示すだけであって、貨物の安全性を確認するものではありません。
  • 降雨時はグループAの貨物を積まないでください。水分値の試験は船積み前7日以内、または、直近で雨に濡れたなどの理由により水分値に変化があった場合に行わなければなりません。
  • 船積み中、貨物の水分量が過度に多いと、水たまりができたり、貨物がバルクヘッドに飛び散ったりするなどの現象が見られることがあります。
  • 貨物の安全性や証書の信憑性に疑問がある場合は、すぐにクラブに連絡してサポートを求めることをお勧めします。
  • 航海中は、貨物の状態を定期的に確認するようにしてください。貨物が平らになっている、移動している、貨物表面に自由水が見られる、船体が不安定であるなどの液状化の兆候がある場合は、安全な錨地を探すなど、必要な安全対策を至急講じてください。

 

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